2016近・現代芸術家眺望事業の一環として、伝統的な芸術の才人であり、「華城才人庁」の最後の「都大房」であった雲鶴・李東安先生を眺望する展示を行う。
李東安(1906〜1995)先生は、伝統舞踊だけでなく、綱渡り、タンジェジュ(地技芸)、パルタル(足仮面)にも長けていた伝統芸術の才人であり、「華城才人庁」最後の都大房であった。華城才人庁は、朝鮮時代に地方で活動していた職業的民間芸能人の芸能活動を行政的に管掌していた所だが、日本植民地時代の「伝統文化抹殺政策」に基づいて1922年に消え、李東安先生が最後の都大房になった。
今回の展示では、李東安先生の生前の公演資料や写真、公演映像、直接使用していたパルタルなど、様々な資料が展示される予定である。また、李東安先生の一代記と激動期であった当時の時代像をオーバーラップした映像を通して上映し、観客の理解を助けるものと思われる。
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